夏果

日常の思いと創作など

大阪ミナミの閉塞感。懐古と安らぎ。

ジョゼと虎と魚たち』と『ひぐらしのなく頃に』を見た。

内容というよりシチュエーションについて書く。

 

ジョゼと虎と魚たち と俺と場所

 

昨夜は『ジョゼと虎と魚たち』のアニメ映画をみた。

とても綺麗で、ストーリーも繊細な美しさがあった。

色収差レンズフレアが多用されていて、これをみた後に作る作品の撮影処理は影響を受けてしまうだろう。

 

良い内容に加えて、私を直接刺してきたのは場所だった。

見慣れた天下茶屋駅アンスリー

天芝と天王寺の歩道橋。

天王寺動物園の虎。

須磨水の前の道の真ん中の植木。

須磨の海。

 

桜之宮公園は記憶にないが、こんなにも舞台の場所が入って来るとは思わなかった。

似たようなデートしたの思い出して、、うっ、、、。

 

でも天王寺動物園も今は変わってしまったし、須磨水族館も閉館してしまった。

寂しいな。

 

この情景に共感してくれる人って家族以外にいるのかなとか考えてしまう。

中学時代の日本橋に住んでいた友達は神戸、須磨に共感してくれるのだろうか。

梅田以北の友達は天下茶屋天王寺に共感してくれるのだろうか。

 

視聴後に地元を散歩したのだが、私の地元はなんか特殊だなと思った。

田舎ではない。スナックのなごりがある雑居ビル。何があるというわけではない。

ただ、この閉塞感を共感してもらうのは難しい。

それでも、大阪ミナミの空が狭い感じが心地いい。

灰色。それでいいのに。

今の友達とミナミで遊ぶことなんてないからむずい。

頑張って引っ張ってこよ。

 

ひぐらしの鳴く頃に

 

ジョゼはとても良くて泣いて良い気分だったが、

しばらく経つと孤独感に苛まれた。

 

虚無と共に散歩していると、変で信頼できる友達がDiscordにいたので通話に入ってみた。

Youtubeを見ていたのだが、無料公開されていた『ひぐらしの鳴く頃に』を見始めた。

 

その時はまだ散歩の途中だったのだが、やっと息ができたかのような心地よさがあった。

 

周りの草むらで鳴る虫の声。そして聞こえるひぐらしのオープニング。

テレビを見るときに外の虫の音が聞こえるのが好きだ。

それは祖父母の田舎の家がそうだったからだ。

 

そして中学時代の思い出。夏の感覚を伝える、『ひぐらしの鳴く頃に』

過去の私を鎮魂するようだった。

そしてとても良い気分になった。

 

学びを搾り取る

 

ジョゼと虎と魚たち』好きだ。

仲良い人と映像を見るのが好きだ。

人とアニメを見るのが好きだ。

関西が好きだ。大阪ミナミがすきだ。神戸も須磨も好き。

夏にひぐらしを見るのが好き。

テレビの音と虫の音が混ざるのが好き。

 

私は絶望に苛まれても案外すぐ戻って来れるし、人生楽しいし、ポジティブだ。

これまでの記事(この記事もだが)で孤独を主張しているが、友達もいて、とても良い精神状態だと知ってほしい。

 

ゆるく作曲を再開しようと思う。

勉強もしなければ。